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美を鑑賞しよう
六月に上野で開催された「特別展」に行きました。
本館では、雪舟・永徳・光琳・北斎の日本美術の名品の数々、別館では東寺の仏像という 大変な数の国宝や重要文化財の集まった催しでした。
最終日の前日だったので大混雑を予想していたのですが、想像に反してゆったり観れました。
この日、心に残る名品は数えきれないほどでしたが、狩野永徳の国宝「檜図屏風」に大変な衝撃を受けました。
感動というより衝撃です
周りが空いていたので、いつもするように少し後ろに下がって作品と向き合います
長いこと観て居ました
何がどのように描かれているか把握するには時間が掛かります
そのうちに、ふと 「この檜の枝を、脳内で立体化して観たら面白いかも」とひらめき
試してみました
はじめに左横に伸びる枝から、順に奥の枝へ、ぐるっと回って右横の枝
そして手前に伸びる枝にさしかかった時
突然その枝が、生き物のように私に向かって迫って来たのです
物凄い速さで
ハッとして 私は我に返りました
こんな絵は、はじめてでした・・・
衝撃でした、
来年の一月には 長谷川等伯の「松林図屏風」が上野で公開予定です
深く惹かれるこの絵に、また再び会いに行きます
永徳の檜図屏風とは対照的な作品だと私は思うのですが。
待ち遠しくです
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